失敗しない土地探しのコツは?ポイントや注意点も詳しく解説
本記事では、失敗しない土地探しのコツについて解説しています。
新築住宅を建築する土地探しには様々な知識やコツが必要です。
ですが、実際にはどのように探せばよいのかわからない方が多いでしょう。
今回は土地探しで失敗しないためのコツやポイントを解説していきます。
注意点についても詳しく触れていますので、ぜひ最後までご覧いただき、ご参考になれば幸いです。
失敗しない土地探しのコツ
早速、失敗しない土地探しのコツをご紹介します。
ここでは主に、以下の3つのポイントについて触れています。
希望の暮らしをイメージする
優先順位をつける
予算を決定しておく
以下で詳しく解説していきます。
【希望の暮らしをイメージする】
希望の暮らしをイメージすることが重要です。
イメージを行うことで、必要な土地の広さが見えてきます。
例えば、下記のようなケースです。
家族構成を基本に考え、何部屋を確保する必要があるのか
必要な部屋数を、2階建てまたは3階建てのどちらで実現したいのか
自家用車は何台必要で、敷地内に駐車場を確保するのか、近隣で確保するのか
このように、実際の暮らしをイメージすることで、最適な土地探しに近づくことができます。
【優先順位をつける】
優先順位をつけることも大切です。
いいとこ取りができるほど土地探しは簡単ではないため、取捨選択は必須となります。
具体的には、以下が優先順位の内容となるでしょう。
利便性(駅・スーパーなどが近い)
生活環境(子供の学校や公園が近い、閑静な住宅地)
価格の安さ
土地の広さ
例えば、駅近で大きな土地が相場よりも低価格で手に入ることは、まずないと考えるべきです。
決して欲張らず、優先順位をつけることで、その人にとっての良い土地探しができるでしょう。
【予算を決定しておく】
予算を決定しておくことも重要です。
予算が決まればターゲットを絞ることができるため、良い土地探しがスムーズに行えます。
さらに土地探しの予算は、住宅ローンを利用する際の返済額にも直結します。
よりシビアに土地探しを考える必要があるでしょう。
【土地探しのポイントと注意点】
次は土地探しのポイントと注意点についてご紹介します。
駅や学校などの周辺環境
高低差
建ぺい率や容積率
日当たり
道路の幅
地盤の確認
土地探しのポイントは複数ありますが、ここでは特に重要な上記6つについて、詳しく解説します。
~駅や学校などの周辺環境~
駅や学校の周辺環境は必ずチェックしましょう。
例えば、下記のような場合は、特に注意することが大切です。
お子様が小さいほど長期間通学することになる場合、物件から学校までの通学ルートの安全性の確認
公共交通機関を利用して通勤する場合には、物件から最寄り駅までの距離はもちろん、急行や特急が停車する駅であるか
スーパーや病院などの施設が利用しやすい距離にあるか
周辺環境においては、以上については最低限確認するようにしましょう。
~高低差~
道路との高低差についても必ずチェックしましょう。
立地条件によっては、高低差を調整するための造成費用が別途必要となり、思いのほか高額となる可能性もあるため注意が必要です。
気に入った土地に高低差がある場合には、どのような造成工事が必要で、どのぐらいの別途予算がかかるのかを必ず確認しましょう。
特に擁壁のある土地の場合には、より詳しい調査が必要です。
~建ぺい率や容積率~
建ぺい率と容積率のチェックも必ず行いましょう。
これらは建築基準法に関わり、建築面積に大きく影響する問題であるため重要です。
例えば「低層住居専用地域」の場合には建ぺい率と容積率は低く定められていることが多いです。
自治体などによって定められている要件は変わりますが、以下は前面道路幅が4mで、130㎡(約40坪)の土地に建てられる延床面積についての一例です。
建ぺい率 容積率 延床面積
低層住居専用地域 40% 80% 104㎡(約31坪)
中高層住居専用地域 60% 160% 208㎡(約63坪)
このように、用途地域などによって建ぺい率と容積率の制限があり、同じ土地面積でも建築できる面積に大きな違いが出る点にも留意しましょう。
また、その他にも様々な建築制限を受けることがあるため、上記の表は参考目安です。
~日当たり~
日当たりの確保についても確認しておきましょう。
日当たりの状況は、近隣などの状況が大きく変わらない限り劇的に良くなることはありません。
したがって、土地購入前に確認しておくことが重要です。
一般的には南向きの土地が最も日照時間が長いため人気ですが、南側に大きな建物があり、日当たりが遮られていることもあります。
逆に北向きの土地でも南側に月極駐車場があり、大きく開けているため日当たりが良いこともあります。
日中に現地を確認して、日当たりの良さを見定めるようにしましょう。
~道路の幅~
道路の幅についても確認しましょう。
建築基準法上の最低道路幅員は4mですが、所有する車などによっては非常に狭く感じることもあるでしょう。
そのため、実際に現地へ車で赴くことが有効な確認方法といえます。
~地盤の確認~
地盤の確認もしておきましょう。
地盤の弱い地域は住宅の建築に適していないこともあるため、重要な確認ポイントといえます。
地盤調査には費用がかかるため、事前の確認としては主に以下の方法があります。
市役所でハザードマップを取得して、浸水のリスク確認。また過去に浸水があったかも併せて確認。
インターネットで地盤調査マップを閲覧(ジオダス)
地名によって判断する。 (「河川」に関する川や洲、「海」に関する浜・港、「水」に関する波・流といった字を用いた地域は地盤が弱い可能性がある)
上記を確認しておくことで、事前に地盤を把握できます。